NativeVlanとは
Trunkポートでは各VlanTagをパケットに付与してパケットをトランクポートに転送します。
NativeVlanとはTrunkポートにて、VlanTagを付与しないVlanとなります。
送信側のトランクポートでは、NativeVlanに設定されているVlanだったらパケットにVlanTagを付与せずに送信し、受信側のトランクポートでは受け取ったパケットにVlanTagが無いパケットだったら、自受信側で設定しているNativeVlanのVlanIDと判断します。
なのでお互いのTrunkポートでNativeVlanは合わせる必要があります。
![](https://collitech.com/nw-blog/wp-content/uploads/sites/2/2023/07/image-8-1024x461.png)
上のような構成で、PC5からPC1にPingを飛ばすとtrunkを通る際に.VlanTagを付与せずに通過して行きます。
![](https://collitech.com/nw-blog/wp-content/uploads/sites/2/2023/07/image-9-1024x270.png)
PC6からPC0にPingを飛ばすとtrunkを通る際に.VlanTagを付与せずに通過して行きます。
![](https://collitech.com/nw-blog/wp-content/uploads/sites/2/2023/07/image-11-1024x321.png)
NativeVlan ミスマッチの場合
![](https://collitech.com/nw-blog/wp-content/uploads/sites/2/2023/07/image-12.png)
先ほどの構成でTrunkポートのNativeVlanを誤った設定にした場合、
下記のようにCiscoではCDPでミスマッチは発見して警告メッセージを出力します
![](https://collitech.com/nw-blog/wp-content/uploads/sites/2/2023/07/image-13-1024x63.png)
間違った設定の状態でPC6(Vlan20)をDHCPで再度アドレスを取得すると下記のようになってしまいます。
![](https://collitech.com/nw-blog/wp-content/uploads/sites/2/2023/07/image-15.png)
※DHCPの詳細なやり取りは省いてます。
流れとしては、PC6から
①DHCPのリクエストを出すが、SW-2はパケットを受信してもVlanTagが付いてないので、
Vlan10と判断して処理を実施
②Vlan10として処理しているので、Vlan10の情報でDHCP-ServerにDHCPを転送
★その際にブロードキャストなので、DHCPオファーはPC0にも転送
③Vlan10のDHCPリクエストなので「アドレスを192.168.10.**」としてオファーを出力
④SW-1はDHCPのパケットがVlan10なので、TagをつけずにSW-2へ転送
⑤SW-2はVlanTagが無いのでVlan20として処理を実施
となってしまうので、下記のように取得アドレスがおかしくなる
![](https://collitech.com/nw-blog/wp-content/uploads/sites/2/2023/07/image-14.png)
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